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代表理事ご挨拶 SALUTATION

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代表理事ご挨拶

一般社団法人 日本ユーザビリティ
医療情報化推進協議会
代表理事
森田 朗

近年、医療を取り巻く環境は、急速に変わりつつあります。わが国の人口は、2008年をピークとして減少に転じ、今後急速にしかも相当長期にわたって減少することはまちがいないでしょう。

他方、人口減少が少子化によって起こることから、高齢化は進展し、これから提供すべき医療の質と量に変化をもたらすことになるでしょう。さらに、悪化した財政事情は回復せず、医療保険財政も厳しい状態が続くと予想されます。

このような環境変化の下で、医療を平等に必要とする国民に提供していくためには、情報通信技術(ICT)を大規模に活用することが不可欠です。北欧を中心とする先進諸国では、すでに発展する医療を効率的に提供するために、国民番号制度を使って持続可能な医療の仕組みを形成しています。

JUMP(一般社団法人 日本ユーザビリティ医療情報化推進協議会)では、このような認識に基づき、わが国における医療の情報化推進の運動を、5年にわたり展開してまいりました。その結果、最近になって、健康保険の被保険者の資格確認や医薬品・医療機器使用の安全性を確保するためのトレーサビリティの導入など実現への動きが具体化してまいりました。

ICTは、複雑で多様な事象について分析し、従来人間の手では多くの時間とコストを要した作業を効率的、正確に達成するとともに、これまで人間ではできなかった個別事象に対するきめ細かい対応を可能にします。

医療および介護という、国民各自で異なる健康状態に応じて「個別化」した対応が、ICTの活用によって可能になるのです。JUMPでは、このようなICTのもつ力を最大限発揮させるべく、まず第1に、医療の情報化の基盤となる共通番号の実現をめざしています。それによって、さまざま医療機関等に置かれている国民の健康データが連携され、それぞれの国民に最適の医療の提供が可能になるといえるでしょう。

第2に、共通番号で統合された大多数の国民の健康データを、ビッグデータとして解析することにより、さまざまな病気の原因の解明と効果的な治療方法の発見、さらには創薬や医療機器のイノベーションを促進することになるでしょう。

第3に、このような共通番号に基づいて収集された国民の健康情報は、地域住民の健康管理に役立つとともに、保険財源やさまざまな医療資源の効率的な配分にも貢献することはまちがいありません。

このたび、JUMPは医療の情報化を一層加速させることをめざして、一般社団法人化いたしました。従来以上に、活動を活性化し、国民、患者にとって安心できる医療の実現を図るために努力していく所存ですので、国、時知多、医療・介護等の関係機関におかれましては、今まで以上にJUMPへのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 

平成30年4月2日